工事名:K邸改築工事
所在地:出雲市
建築主:個人
築130年の古民家を、原形を出来るだけとどめた形で改築
- 曳き家をし、盛土と柱状改良を行い、耐震基礎の上に母屋を戻す
- 屋根や外装を解体して腐食部分調査後に補強
- ライフスタイル・バリアフリー・環境に配慮した計画・設計
- 改修前の面影を残して現在及び今後の生活に対応
INDEX
- 提案概要
- 工事の進行状況
- 改築前と改築後の比較
- 建物の特徴
提案概要
施主家族は、代々守ってきたこの家の現状を残しながら改築することを選ばれました。
施主側からの耐震及び安全(防犯)性の確保、ランニングコストがかからない設計、既存の使える物や部分の有効利用等の性能部分の要求と、内外観、大和天井、門や庭等出来るだけ残して欲しいという心の部分の要求の元に、FM(ファミリティーマネージメント)の手法を用いて設計監理を行いました。
不要部分を解体後、一度敷地外へ曳き家し、盛り土と柱状改良を行い耐震基礎の上に母屋を戻しました。屋根、外装を解体し腐食部分を調査後、部材取替や各種補強や置き小屋の梁への堅結や小屋筋交いの増設など現行法以上の補強を行いました。
築後130年を経過し、内外の劣化が目立つ。屋根は藁葺き屋根に和瓦の下地を乗せ置いた変則工法、大和天井を残し中二階にはかつての蚕部屋も残る。漏水のあとも多く外部の構造材の腐食も見て取れる。
屋根:石州瓦 / 壁:モルタル漆喰塗り、一部デザイン貼り基礎洗い出し、木部は防腐剤塗り