建物の特徴
省エネルギー
- 屋根に関しては、外断熱工法の採用。
- 壁に関しては旧部分は土壁の復旧採用、浴室部分は壁面断熱材仕様。
- 床下は全面床断熱材設置。
- 浴室は、浴槽は魔法瓶浴槽、壁面天井面とも断熱仕様。
- サッシ、トップライトは外便所等一部を除きペアガラスの採用。
- エコキュート、省エネ型エアコン(新設分)、IHヒーターの採用。
- 省エネ節水トイレの採用。
- 太陽光発電を「見える化」、モニターにより省エネルギーを促進。
- オール電化による省エネ、CO2発生削減。
*木製建具の一部に防寒しゃくりを設置。
省資源
- 旧家屋を再利用し解体、新築を選ばなかったこと。
- 母屋、門の改築にあたり一部の腐食部分を取り替えた以外は、エポキシ樹脂補強、構造金物補強、埋木、継木等で強度を確保し、防腐処理及び灰汁抜き、磨き、削り等で外観を確保し再用を促した。取替廃材の一部を埋木や化粧材として再利用。
- 既存井戸を再利用し散水等に使用。
環境保全
- 不要の解体や処分を極力減らした。
- 不要の樹木以外は全て植栽を残した。
- 残土を盛り土、畑土、庭土として再利用し場外処分を極力減らした。
- 合併処理浄化槽の採用。
- 汚染防止2液シーリング材(ポリイソブチレン)の採用。
- 太陽光発電に依る自然エネルギーの利用。
施主のライフスタイルへの適合
- 高齢の施主家族の為に様々な工夫(安全性・快適性に表示)。
- 機器等不要な機能を出来るだけ省いたシンプルで使いやすい仕様を採用。
- 家族のプライバシーの確保。
- 毎日の畑仕事、庭作業への対応。
- ライフサイクルコストの軽減、特にメンテナンスフリーを心がける。
安全性・快適性
- キッチンパネル、フローリング、CFシート等掃除の手間が少なく安全な素材の採用。
- 廊下の突き当たりにバリアフリー非常用ドアを設置し、緊急時や将来の車いす脱出を考慮した。ドア付属の上下式窓が建物の東西の常時通風を確保し、玄関、リビング、廊下や、洋間、DK、浴室等3ヶ所の南北の風道を確保し古民家の良さを残した。
- 門と玄関、外部などセンサー照明と連動照明を採用、既存のモニターテレビつきインターホンも再利用した。
- 無薬品処理、シックハウス対応畳の採用。
- 水回りを除き壁面は珪藻土塗り仕上げを採用。
- バリアフリー仕様浴室、バリアフリー仕様トイレの採用。
- 汚れ防止型衛生陶器の採用。
- 脱落防止型フラッターレール、コマの採用。
- 防犯サッシ、大型クレセント、防犯キーの採用。
- 冠水の経験を生かし現在工事中の道路高さまで敷地をかさ上げする。
- 一部火災報知器を任意設置。
- オール電化によるガス使用の取りやめ。
- コンセント回路ごと色表示し同一回路の加熱、漏電、過使用を目で防止。
- 軒樋カバーを取り付け軒樋掃除の煩わしさと危険性のメンテナンスフリー化を行った。
耐久性・耐震性
- 住宅性能保証制度適合住宅。
- 曳き家時に土台上のレベルや倒れを是正の上、耐震基準を上回る耐力壁等の補強を実施。小屋裏等既存と新設部分既存の強度不足部分を是正。腐食、割れ等の部材を交換。
- エアコンやエコキュートの室外機をアンカー打ちの上、かさ上げ(積雪対策)
- エアコンやエコキュートの室外機の重耐塩害仕様の採用(海岸より5.6km)
- 屋根防水にゴムアスを採用。
- 合併浄化槽を支柱により補強。
- 屋外の機器支持材料は原則SUS304製で主支線にはターンバックルによる緩み止めを採用。
- ゲート門扉の本体、レール、金物をSUS304製を採用。
採光・通風
- 廊下の東端ドア付属の上下式窓が建物の東西の常時通風を確保し、玄関、リビング、廊下や、洋間、DK、浴室等3ヶ所の南北の風道を確保し古民家の良さを残した。
- 玄関、ダイニングキッチンに断熱トップライトを採用。
- 基礎パッキン工法と基礎通気を併用、ステンレス製基礎通気口は開閉式を採用。
- 外部のブロック塀は防犯性も含め、低く見通しがきき通風のとれる形を採用。
- 小屋裏の換気口は矢切に隠した大型を採用。
ライフサイクルコスト
- 太陽光発電の採用とエコキュートの採用。
- 将来の公共下水供用開始時に汚水と雑排水を簡単に接続出来る方法を採用。
- 浴室周りの外壁を将来の交換に備えサイディング貼りとする。
- 植栽の維持管理、取替等でのユニック車の出入りを考慮し北側ゲートは大型通行仕様にした。
- 屋根は石州瓦(焼成温度が高く強固)とステンレス瓦棒、外装材料はモルタル漆喰と防火サイディング、支持材はSUS304製などメンテナンスのフリー又は少ない物を積極的に採用。
- 床下空間を大きく取り全ての床下に回れるよう人通口を配置し強弱電配管、給排水温水やエアコン冷媒管等のメンテナンス、交換対応。