「動線」「外部とのつながり」「将来のこと」を考えた間取りにする
住まいづくりを進めていく上で重要となるポイントについて、図を交えながら解説していきます。
外部とのつながりのある間取り
★地域との交流を考えた間取りにする
★縁側などにスロープを付け直接出入りができるようになど
動線を考えた間取り
★家族とのふれあいや車いすの使用を考えて、回遊性のある間取りにする
★高齢者の居室、寝室は1階とし、生活に主に関係のある部屋は1階にする
★便所は高齢者の居室、寝室近くに配置する
将来の事を考えた間取り
★現在の収納スペースが、車いすを使用する場合廊下に使用される
★現在の収納スペースが、介助スペースになるなど
★将来的に、居室・寝室から直接便所やトイレに行けるように改造が可能
転倒事故などを防ぐため、段差はなくす
★部屋と部屋 廊下と部屋(特に便所)の間には、段差を設けない
「歩行の安全」「立ち座りの補助」「とっさの時」のために手すりを設ける
★標準的な手すりの設置
壁から3~5センチ離す
直径2.8~4cm程度
高さの標準は75cm(使う人の腰の高さ)
★後からでも手すりが設置できるよう補強をしておく
★手すりの端は内側に曲げるか下向きにする
将来の介助や車いす利用のことを考えて、開口部は広くしておく
★有効幅75cm以上
★使いやすい取っ手を使用する
見分けやすくするために色と色の組み合わせや使う色に注意する
★段差がはっきり解るよう、色や素材に配慮する
急激な湿度変化は危険なので、温熱環境に配慮する
★床暖房は床全体が発熱源なので、輻射熱と伝導熱によって床面から天井までの温度差が小さくなり、快適な暖房感が得られる
★将来、冷暖房設備が備え付けられるように、コンセントなどに配慮する
★便所や脱衣室は壁埋め込み型の器具を考慮する
照明は十分に明るくし、足元に影ができないよう設置場所に注意する
★足元などに陰ができないように、照明は複数設けると共に足元灯を設置する
緊急通報装置など、万が一の場合への備えをする
★健康状態の急変などの事を考えておく
★火災・地震など非常事態のことを考えておく