バリアフリーの考え方

バリアフリーがバリアを作る

バリアフリーで一般的に考えられるのが、手すり、段差の解消などですが、単にそんな点に配慮しただけでは、真のバリアフリーとは言えないのではないでしょうか?

ここでは、そんな提案をしてみたいと思います。

身障者に配慮しておけば大丈夫?

ちょっと視点を変えて!!

身障者対策が高齢者のバリアになることもある

車いす対応トイレに設置する斜め鏡は高齢者にとって使いづらい場合がある

→ 鏡を縦に長く取り、洗面カウンターぎりぎりまで下げるなどの工夫をし車いす利用者と健常者が共に使いやすいものとする

車いす対応トイレに、折り畳み式ベビーベッドを設置するなど多目的空間とする配慮が必要と考える

段差はできるだけ取り除く?

役に立つ段差もある

段差=高齢者にとっての障害という考え方は全ての場面で正解とは言えない
→ リビングと和室の間に大きな段差を設け、洋室のリビングから和室の端へ腰掛けて入る
→ 和室から洋室リビングへは脚をおろして入る
→ 段差がないと和室からは洋室の椅子などを見上げることとなる
→ 浴槽のそばに段差を設け腰掛けて入られるようにする

段差を設けることによって、部屋への移動が楽になったり、腰掛けて休むことができるなど、段差の効用も考慮すべき

竣工時に完璧な機能を盛り込む?

いかに入居後の変化に対応できるか

老いの進行と共に身体的能力が低下し、車いすが必要になったり、介護者の手を借りる状況になったりするなどの、変化が発生することもある
→ 手すりは付いていることよりも、どこにも付けられることに配慮する
→ 手すりの為の下地を入れる
→ できるなら、将来ホームエレベーターを入れることが可能なスペースを考慮する

状況の変化に小さな改造で対応できるよう考慮すべき
また、柔軟な対応ができるよう、配慮しなければならない

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