建築の基礎知識として、構想から完成までのプロセスを江角建築事務所問診から解説していきます。
パート6は、「家造りの基礎知識」です。
構想から完成までのプロセス-江角建築事務所問診 目次
- これから家を建てる人の為にお願いと注意事項
増改築の場合のデータ
施主側からのリクエスト(始めにはっきり伝える事)
どんな部屋が必要ですか - 平面決定後の検討事項
- 概算工事予算
- 工事工程のめやす
- 最後に
- 関連-家造りの基礎知識
・土地探し
・建築時期
・敷地造成工事
・アドバイス
家造りの基礎知識
- 1,土地探し
- 1)必須条件の提示(アバウトな部分とタイトな部分)
- 敷地面積は、□□□㎡ □□□坪
・車庫、駐車場も考慮にいれ、面積も予算も余裕を持って - 坪単価(□□万/坪程度)
・埋め立ての有無や角地などの条件で近くでも少しづつ違います - 場所は、(今市地区、一中校区、今市小1㎞以内など)
・小中学校の校区の選択校区や自由校区もあります - 大枠予算(総額□□□□万程度)
・登記等の費用や不動産屋さんへの報酬もかかります - 用途地域の希望はないか
・まわりに変な物が建ったり、思ったものが建たなかったり
- 敷地面積は、□□□㎡ □□□坪
- 2)希望の提示
- 敷地形状(東西に程よく長く等)
・陽当たり良好、ただしすぎたるは及ばざるが如し - 接道(できれば南道路、東道路)
・前面道路の幅員やアプローチ道路の幅員に注意
・一方通行や大型車両制限などがあると建設に支障のある場合も‥‥ - 近くに公園やスーパー、幼小中学校
・あればきっと便利です - 下水道地域
・なければ、浄化槽か汲取トイレになります - 農地転用(有無いずれでも可)
・なければ、申請から始まります - 前面道路 幅(5m以上6~8m迄)
・原則4m以上現実としては、5m以上6~8mぐらいが良い、それ以上広いと幹線道路として深夜や大型車両の通行に悩まされることも‥‥
- 敷地形状(東西に程よく長く等)
- 3)注意事項
- 売買時に重要項目の説明を文書で受けておくこと
- 建築条件等は付いていないか
- 支払い条件、権利移転の時期の確認
- 不動産会社の許可の確認
- 土地の過去を調べておく
・以前はなんだったのか(田圃や工場跡地など)
・いつ頃埋めたのか、どんな土で埋まっているか
・過去この地域が、水浸しになったことはないのか
- 1)必須条件の提示(アバウトな部分とタイトな部分)
- 2,建築時期
- 1)すぐ建てるのか、少し時間があるか
- 2)住宅金融公庫等公的資金の申し込みの有無
・申し込みの時期がある、金利の変動に注意
- 3,敷地造成工事
- 1)造成工事を先にするか、建築と一緒にするか
- できれば少しでも埋め立てをして土地を寝かせておくといいです
・真砂土を1mぐらい埋めると1~2割り沈下します
・建築の際残土が出ますから予め見込み分下げておくと無駄になりません
・すぐ建築しない場合は敷地の水捌け(勾配)に配慮がいります - 埋めてすぐかかると沈下(不同沈下)の原因となりやすい
・埋めてしばらくは均等な支持力が出にくい
・建築上の配慮(補強等)が必要です
・埋めて前にすることはありませんか(引込、給水管、配水管の布設等) - 土留めを行なう場合の注意
・雨水等の排水に注意してください
・地盤が弱いときは補強が必要です
- できれば少しでも埋め立てをして土地を寝かせておくといいです
- 1)造成工事を先にするか、建築と一緒にするか
家づくりのアドバイス
- 建物を建てようとすれば、土地や道路に、さまざまな規制が付いて来ます。
都市計画道路であったり、建蔽率や容積率、都市計画区域の内外や斜線制限の有無や接道の義務、道路が北側か南側か、あるいは角地であるかないかで同面積の敷地でも建築可能な建物の面積や容積が変わってきます。
ある適度の基礎知識は、必要です。知らなかったでは済まない間違いをしないためにも基本的な部分はぜひ勉強しておいてください。 - 借入を起こして住宅を建設すれば、1999年より税金の戻りが格段に大きくなりました。自己申告でありますが確定申告 申請‥‥‥
- 登記時はよく考えて行ないましょう。土地の所有比率など相続時や節税につながることもあります。