耐震診断の解説

我が家でできる耐震診断で入力する各項目について、詳しく解説します。


1.地盤・基礎

地盤・基礎は、建物が建っている敷地の地盤と基墟の状況によって評点を求めます。

地盤について

  • 良い・普通の地盤……岩盤及び洪積層(砂レキ層混り硬質粘土層等)又はこれと同等以上の地盤(下記以外のもの)
  • やや悪い地盤………深さ30mよりも浅い軟弱地盤(粘土層等)、埋め立て地、盛り土地で大規模な造成工事による敷地
  • 非常に悪い地盤……深さ30mよりも深い軟弱地盤(泥土、腐植土等)、低湿地、海・川・池・沼・水田等の新しい埋め立て地(既ね30年以内のもの)、および地盤の液状化の可能性がある敷地

※液状化現象とは、水を含んだ砂地盤が揺さぶられて液体のようになる現象です。

基礎について

  • コンクリート造布基礎とは、右図のように  土台の下をコンクリートが連続している基礎をいいます。
  • 鉄筋コンクリート造布基礎とは、コンクリート造布基礎の中に縦と横方向に鉄筋が入っている基礎をいいます。
  • 鉄筋の有無を確認できない時は、無筋コンクリート造とします。

耐震診断表へもどる


2,建物の形

建物の形は下図のような建物の形を参考に、整形か不整形かを判断します。     

耐震診断表へもどる


3,壁の配置

壁の配置は建物の1階部分の外壁(下図の太線部分)の一面にある壁の長さや開口部によって判断します。
下図の3種類の中から選びます。この場合、建物の4面のうち、評点が最も小さい面を建物の評点とします。

耐震診断表へもどる


4,筋かい

筋かいは壁の中に筋かいがあるか、ないかによって評点を定めるものです。筋かいとは右図に示すような壁の中にある斜材のことです。現状では、壁の中にあるため筋かいがあるかないか判断しにくいと思いますが、工事中に確認した場合や建物のどこかに筋かいがあれば「あり」とし、そうでなければ「なし」とします。

耐震診断表へもどる


5,壁の量

壁の量は下図を参考に自分の家の1階の壁の量を5段階で評価し、評点を定めるものです。

この図では、太線は壁め長さと位置を示し、外画りの細線は窓・ドアなどの開口部を、内部の線のない部分は、襖・障子・ドアなどの開口部を示しています。建物のはり間(縦)方向、けた行(横)方向のバランスにも配慮して評価してください。

耐震診断表へもどる


6,老朽度

老朽度は、建物の老朽度によって評点を定めるものです。

  • 健 全
    新築後まもないか、又は新築の時のよい状態がまだ保たれている場合です。
  • 老朽化している
    建築後年月を経過し、屋根の棟の線や軒先の線が波うっていたり、又は、柱に傾きがあり建具の建てつけが悪くなっている場合などです。
  • 腐ったり、シロアリに喰われている

    建物の北側や台所、風呂場回りなどの土台をドライバーなどでついてみると、腐ったり、喰われているかどうかがわかります。シロアリについては、梅雨期に羽ありが集団で飛び立つのも危険信号です。

耐震診断表へもどる

このページのトップへ

Comments are closed.